SWOT分析で言葉が出てこないときは、いきなり「強み・弱み」を考えようとせず、先に情報を集める「材料出し」の段階を分けるとスムーズです。
1. 「内部」と「外部」を分けて考える
- 強み・弱み = 自院の中でコントロールできること(人員、設備、スキル、体制、実績)
- 機会・脅威 = 自院の外側で起きていること(制度改定、地域の人口動態、競合病院の動き、診療報酬改定など)
いきなり4象限を埋めようとすると混乱するので、まず「内部」だけ、次に「外部」だけを別々にブレインストーミングするのがおすすめです。
2. 切り口(カテゴリ)を先に決めてから埋める
思いつかない原因は「視点が足りない」ことが多いです。以下のようなカテゴリ別に一つずつ考えると出やすくなります。
内部(強み・弱み)
- 人材(スタッフ数、経験年数、資格保有者、教育体制)
- 設備・施設(病床数、機能、立地、ハード面)
- 診療実績・アウトカム(在宅復帰率、再入院率、加算取得状況など)
- 組織体制・連携(部門間連携、多職種連携、情報共有の仕組み)
- 財務・経営(収益性、稼働率)
外部(機会・脅威)
- 制度・政策(診療報酬改定、地域医療構想、医療法改正)
- 地域環境(人口動態、高齢化率、競合医療機関の動向)
- 社会的トレンド(在宅医療ニーズ、働き方改革、人材不足)
- 技術(ICT化、DX、遠隔医療の普及)
3. 「事実」と「解釈」をセットで書く
例えば「在宅復帰率が高い」という事実だけでは強みかどうか分かりにくいので、
事実:地域包括ケア病棟の在宅復帰率90.9%(全国平均より高い)
→ 解釈:在宅復帰支援力が強み
のように、数字やデータ → それが何を意味するかの順で書くと言葉が出やすくなります。
4. 「裏返し」で発想する
- 弱みが思いつかないときは、強みを裏返してみる(例:「地域連携室がある」→でも「参加部門が限定的」なら弱みにもなる)
- 逆に脅威を裏返すと機会になることもある(例:「高齢化で患者が増える」は脅威にも機会にもなり得る)
5. クロス分析まで見据えて集める
SWOTは4象限を埋めるだけで終わらせず、最終的に「強み×機会」「弱み×脅威」などを掛け合わせて戦略を導くための材料集めです。最初から戦略につながりそうな項目を意識すると、的外れな項目が減りますよ。
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