レポート作成で失敗しないために、「絶対にやってはいけない失敗例」を紹介します。認定看護管理者ファーストレベル研修のレポートは、論理的な構成と実践に基づいた内容が求められるため、以下のポイントに注意しましょう。
❌ 絶対にやってはいけない失敗例 5選
①「ただの日記」になっている
NG例：「私はこう思った」「大変だった」だけの内容
→ レポートは「個人的な感想文」ではなく、「看護管理の視点に基づく論理的な考察」が必要。主観的な記述だけではなく、課題分析・根拠・解決策を明確に書くことが重要。
② 課題が抽象的すぎる
NG例：「人手不足が問題」「業務が忙しい」だけで終わる
→ 「なぜその問題が発生しているのか？」を具体的に分析しないと説得力がない。
OK例：「新人看護師の定着率が低い。昨年度の離職率は20%であり、プリセプター制度の負担が大きいことが要因の一つと考えられる。」
③ 解決策が現実的でない or 具体性がない
NG例：「教育制度を整える」「タスクシフトを進めるべき」だけで終わる
→ どうやって実行するのか？誰が関与するのか？費用や実現可能性は？といった「実行プラン」を考えることが大事。
OK例：「クリニカルラダーを活用し、経験年数に応じた研修を実施する。OJTの指導者負担を減らすために、メンター制度を導入し、3人1組でフォローする仕組みをつくる。」
④ 参考文献がない or 信頼性が低い
NG例：「先輩が言っていた」「私の経験から考えると」
→ エビデンス（根拠）がないと、ただの意見になってしまう。信頼できる資料（日本看護協会のデータ、厚生労働省の統計、学術論文など）を引用しよう。
OK例：「厚生労働省の令和4年雇用動向調査によると、看護職の離職率は11.8%である。これは全産業平均（15.0%）より低いが、新卒看護師の離職率は10.2%と一定の割合で推移している。（厚生労働省, 2023）」
⑤ 構成がバラバラで読みづらい
NG例：「はじめに」が長すぎる or 結論が曖昧
→ 基本の構成（はじめに→現状と課題→解決策→考察→結論）を守らないと、論理的な流れが崩れてしまう。結論が弱いと「何が言いたいのか」が伝わらない。
✅ 失敗しないためのチェックリスト
✔ 課題が具体的であるか？（データ・事例を交えて書く）
✔ 解決策は実現可能か？（実行プランを明確にする）
✔ エビデンスを示しているか？（参考文献を活用する）
✔ 論理的な構成になっているか？（一貫性のある流れを意識する）
レポートは「管理者の視点」が大事！
「この課題に対して、組織をどう動かすのか？」という視点を持ち、論理的にまとめることが合格へのカギになります。
この失敗例を参考に、説得力のあるレポートを書いてみてください！
さあ！Report-Go!
