看護部の組織分析の方法
看護部の組織分析は、組織の現状を把握し、課題を明確にし、改善策を立てるための重要なプロセスです。分析の方法にはいくつかの視点がありますが、目的に応じて複数の手法を組み合わせると、より深い洞察が得られます。
① 看護部の組織分析の代表的な手法
1. SWOT分析(内部環境と外部環境を整理する)
✅ 概要
SWOT分析は、強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)の4つの視点で組織を分析する方法です。
✅ 活用方法
- 看護部の現状を客観的に把握し、戦略的な改善策を立てる
- 新しい取り組みや看護部の方向性を考える際に役立つ
✅ 具体例(病院の看護部を分析)
内部環境(組織の内部要因) | 外部環境(組織の外部要因) | |
---|---|---|
強み(S) | 経験豊富な看護師が多い / チームワークが良い | 最新の医療設備が整っている |
弱み(W) | 新人教育が十分でない / 離職率が高い | 看護師の確保が難しい |
機会(O) | 看護補助者の活用が進んでいる / ICT技術の導入 | 診療報酬改定でタスク・シフトが推進される |
脅威(T) | 人手不足が続く / 業務負担が増えている | 近隣病院との競争が激化 |
強みと機会を活かし、弱みと脅威を克服する方策を考えることがポイント!
2. 7S分析(組織のバランスを評価する)
✅ 概要
7S分析は、組織の成功要因を7つの要素(ハード要素3つ+ソフト要素4つ)で分析し、組織の一貫性やバランスを評価する方法です。
✅ 7Sの視点
カテゴリー | 内容 |
---|---|
ハード要素 | |
Structure(組織構造) | 看護部の組織体制(役割分担、階層、権限) |
Strategy(戦略) | 看護部の方針や経営戦略、目標 |
Systems(システム) | 業務プロセス、評価制度、教育制度 |
ソフト要素 | |
Skills(スキル) | 看護師の専門性、教育、研修 |
Staff(人材) | 看護師の人員配置、チームの特徴 |
Style(組織文化) | 看護部の風土や価値観、リーダーシップのスタイル |
Shared Values(共通の価値観) | 看護部全体で共有する理念や目標 |
✅ 活用方法
- 看護部の組織バランスをチェックし、不足している要素を明確にする
- 組織改革や業務改善の優先順位を決める
3. PEST分析(外部環境の影響を整理する)
✅ 概要
PEST分析は、看護部に影響を与える外部環境(マクロ環境)を4つの視点で整理する方法です。
✅ PESTの視点
カテゴリー | 内容(看護部への影響の例) |
---|---|
P(政治) | 診療報酬改定、医療政策、看護師の配置基準 |
E(経済) | 病院の経営状況、人件費、地域の医療資源 |
S(社会) | 高齢化社会、患者のニーズ変化、看護師の働き方改革 |
T(技術) | 電子カルテ、AI活用、遠隔医療の導入 |
✅ 活用方法
- 看護部を取り巻く環境を理解し、リスクに対応する
- SWOT分析と組み合わせて、戦略を立てる
4. バランスト・スコアカード(BSC)(多面的に組織のパフォーマンスを評価)
✅ 概要
バランスト・スコアカード(BSC)は、組織の戦略を数値で評価し、バランスよく成果を測る方法です。
✅ BSCの4つの視点
視点 | 目的(看護部の例) |
---|---|
財務(Financial) | 看護の生産性向上、コスト管理 |
顧客(Customer) | 患者満足度、医療の質の向上 |
業務プロセス(Internal Process) | 業務の効率化、看護師の業務負担軽減 |
学習と成長(Learning & Growth) | 看護師の教育研修、キャリア支援 |
✅ 活用方法
- 数値化できる指標を設定し、成果を可視化する
- 経営層と現場の視点を統合し、目標管理を行う
② まとめ:組織分析のポイント
看護部の組織分析にはさまざまな方法がありますが、目的に応じて適切な手法を組み合わせることが大切です。
分析手法 | 活用目的 |
---|---|
SWOT分析 | 内部・外部環境を整理し、戦略を立てる |
7S分析 | 組織のバランスをチェックし、一貫性を高める |
PEST分析 | 外部環境の影響を整理し、リスクに対応する |
BSC(バランスト・スコアカード) | 目標設定と成果を数値で管理する |
➡ 看護部の課題が複雑な場合、複数の手法を組み合わせて分析するのが効果的!
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