看護提供方式にはいくつかの種類があり、それぞれ異なるアプローチで患者への看護を行います。代表的なものは以下の通りです:
1. 機能別看護方式
- 各看護師が特定の業務や機能(例:投薬、バイタルサイン測定、患者のケア)を担当します。専門性が高い業務を効率よく行うことができる反面、患者一人ひとりに対して連続性のあるケアが難しい場合があります。
2. チームナーシング
- 看護師チームが一つの患者グループを担当し、チームリーダーが役割分担や指示を行います。効率よくケアを提供しつつ、患者に対する連続性や個別対応を維持することができます。
3. プライマリーナーシング
- 一人の看護師(プライマリーナース)が特定の患者を一貫して担当し、患者のケア全体をコーディネートします。患者との信頼関係が築きやすく、ケアの質が高まる反面、看護師の負担が大きくなることもあります。
4. ケースメソッド
- 一人の看護師がシフト中、特定の患者のすべてのケアを担当します。この方式は患者中心のケアを提供しやすいですが、看護師にかかる業務負担が大きくなることがあります。
5. モジュール型ナーシング
- チームナーシングの一種で、より小さなチームが特定の患者群を担当します。患者に対してより個別対応を行いながら、効率的なケアも目指します。
6. 固定チームナーシング
- 特定のチームが同じ患者群を継続的に担当する方式です。この方式は、チームナーシングの発展型で、患者に対して一貫性のあるケアを提供し、看護師と患者の信頼関係を築きやすい点が特徴です。
それぞれの方式は、病院の規模や看護師の数、患者のニーズに応じて選択されます。