”D"評価を受けない看護課題レポート PR

262の法則を活かした「中堅層を引き上げる戦略」

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■ 前提:なぜ中堅層を「引き上げる」ことが重要なのか?

  • 中堅層(60%)は最も人数が多く周囲への影響力が大きい

  • 上位層のように自律的ではないが、環境や働きかけによって行動が変化する層

  • この層を引き上げれば、組織全体の底上げにつながる


【STEP 1】上位層(2割)を活用し、よい影響を見せる

● 目的:

中堅層は「周囲の動き」に敏感なため、上位層をロールモデルとして見せる

● 具体策:

  • 上位層にリーダーシップを任せ、「見える形」で成果を出してもらう

  • 事例発表・委員会報告・感謝カードなどを活用し、行動を可視化・共有

● ポイント:

「あの人がやってるから、私もやってみようかな」という空気をつくる


【STEP 2】中堅層に「小さな成功体験」を設計する

● 目的:

中堅層は「自信の有無」が行動に大きく影響する

● 具体策:

  • 日常業務の中に“任せられる”タスクを細分化して提供

    • 例:転倒防止のラウンドリーダー、せん妄対策シートの改善案など

  • 成果は小さくても「あなたの取り組みが役に立った」と言葉でフィードバック

● ポイント:

「できた」「認められた」という積み重ねが、意欲と行動を引き上げる


【STEP 3】役割の「意味づけ」を行う

● 目的:

中堅層は“なぜそれをやるのか”が納得できると動きやすい

● 具体策:

  • 任せた仕事に、「組織にどう役立つのか」「あなたがやる価値がある」ことを伝える

  • 上位層からも「ありがとう」「頼りになる」などのメッセージを添える

● ポイント:

「作業」ではなく「意味のある役割」と感じさせる


【STEP 4】中堅層同士をつなげて“共感の場”をつくる

● 目的:

中堅層は「孤立」や「共感不足」で意欲を失いやすい

● 具体策:

  • 中堅層だけの意見交換会、事例共有のミニミーティングを開催(15分でも可)

  • 「うちの〇〇さん、頑張ってたよ」と他者を認め合う文化をつくる

● ポイント:

「私たちも組織をつくっている仲間」という一体感が、行動の継続を生む


【STEP 5】引き上がった中堅層に“次のチャンス”を用意する

● 目的:

成長の手応えがあっても、次の機会がないと意欲は低下する

● 具体策:

  • 次年度のリーダー候補・教育係・委員長補佐などへの登用

  • 認定看護師、研修会の参加などキャリア支援の提案

● ポイント:

「もっとできるかもしれない」と感じられる未来設計を支援する


📌 まとめ:262の法則 × 中堅育成は“引き上げ設計”がカギ

フェーズ ねらい 管理者の戦略
上位層活用 良い影響を可視化 ロールモデルの行動を見せる
小さな成功 自信を育てる 成功体験を積ませて褒める
意味づけ 納得して動く 仕事の価値を言語化
共感の場 孤立を防ぐ 同じ立場で共に話せる場をつくる
次の機会 継続意欲の保持 成長の機会と役割を与える

中堅層看護師の育成に活かせていただけたら、幸いです。