看護レポートの序論・本論・結論の構成について、具体的に説明します。
1. 序論（導入）
レポート全体の方向性を示し、読み手がスムーズに本論へ進めるようにします。
書くべき内容
- テーマの背景・問題意識
- なぜこのテーマを選んだのか（実際の現場の課題や社会的背景など）。
- 例：「近年、看護師の業務負担が増加しており、質の高い看護提供が困難になっている。」
- 目的（レポートのねらい）
- 何を明らかにし、どのような提案をするのか。
- 例：「本レポートでは、看護補助者との協働によるタスクシフトの実践を取り上げ、看護師の業務改善につなげる方法を検討する。」
- 構成の概要
- どのような流れで説明するのかを簡潔に記述。
- 例：「まず、現在の看護業務の現状と課題を示し、次にタスクシフトの具体的な取り組みを紹介し、最後にその効果と今後の課題について考察する。」
2. 本論（展開）
レポートの中心部分で、課題の分析や実践事例を詳しく述べます。
書くべき内容
- 現状分析（問題の明確化）
- 現場のデータや文献を用い、課題を客観的に整理。
- 例：「当病院では、看護師のベッドサイド滞在時間が1日平均3時間と少なく、患者との直接ケアが十分でない。」
- 原因の考察
- なぜその課題が生じているのかを考察。
- 例：「主な要因として、記録業務の増加、物品管理、雑務の負担が挙げられる。」
- 解決策や事例の提示
- 自施設や他施設の取り組みを紹介し、どのような実践が行われたかを説明。
- 例：「A病院では、看護補助者への業務委譲を進めることで、看護師の業務負担を軽減し、患者ケアの時間を確保している。」
- 効果の検討
- 取り組みの成果や、期待できる効果について論じる。
- 例：「タスクシフトにより、看護師のベッドサイド滞在時間が5時間に増え、患者満足度も向上した。」
3. 結論（まとめ）
レポート全体を総括し、読者に伝えたいことを明確にします。
書くべき内容
- 要点の整理（簡潔にまとめる）
- 例：「本レポートでは、看護補助者との協働を通じたタスクシフトの重要性を示した。」
- 考察（今後の課題や展望）
- 例：「今後は、タスクシフトを進めるための研修や、業務分担の明確化が必要である。」
- 結論（主張の強調）
- 例：「看護業務の最適化を図ることで、質の高い看護提供が可能となる。」
この流れでレポートを書けば、論理的で読みやすい内容になります。
実際のレポートのテーマに合わせて、具体的な事例やデータを加えると、より説得力のある内容になりますよ！
さあ！Report-Go
